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座頭市

抜群の居合斬りとサービス精神にあふれた演出

座頭市は「時代映画の壁をぶち破る異常な人物の無気味な迫力」という惹句で登場した。座頭市の居合斬りは盲目ゆえにあくまでも身を護って相手の仕掛けを待つ防禦の剣である。殺意を持って仕込み杖が届く円周の中に入った者は、必ず斬る。音と匂いが頼りのカン働きだ。音と匂いを消されても、相手の刃風を肌で感じた市が風を斬ると、風の中に踏み込んだ相手が斬られている。防禦が同時に攻撃へと転じる他に類のないユニークな刀法なのだ。武逆手斬りは抜きやすいのと、体を回しながら斬るのに適しているから、武士の抜刀術と異なり、仕込み杖から薙ぐように一閃させて斬るスピードは抜群。ほとんどバッバッと斬ってゆっくりと鞘にはめる。動と静とのコントラストがすばらしい。




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